白梅商店会

24.湯島小学校避難所運営協議会 防災活動

平成25年2月26日

平成25年3月に行おうとする避難所設置訓練用にシナリオ形式で作ってみました。

製作開始 平成23年6月
製作終了 平成25年1月末日

湯島小学校避難所運営協議会
湯島同朋町副会長 岡庭譲治
湯島小学校避難所設立時の訓練想定
訓練概要及び訓練シナリオ等は文京区が作成を外部に依頼。完成しない場合は延期及び中止とする。完成シナリオを湯島小学校用に編集し直す必要がある為に、事前に自前で考えてみました。既に、外部専門家にも資料を提供いたしました。

平成25年3月実施予定

地震発生後の学校における避難所本部開設訓練

想定震度6強以上、マグニチュード7以上の直下型地震
訓練地区湯島小学校を避難所とする16町会の想定人口1万人
訓練時の町の状況各ブロックの孤立と避難所の孤立・災害関係行政機能マヒ
東京の状況インフラ停止、主要交通機関停止、電話不通状態。
発災直後避難者50名~100名 避難者は時を追って増えてくる。
1時間~2時間50名~100名増
3時間~5時間300名~400名増
5時間以上ピーク1000名以上
通信環境防災無線・衛星電話・簡易無線・PC・タブレット端末等
参加団体小学校、16町会、文京区、本郷消防署、本富士警察署。
訓練目的教師による児童の安全確保。近隣町会員による校門開放。学校へ避難してくる人々の制御と集団化。集団のグループ分け(行動グループと弱者グループ・児童グループの選別)組織化による行動各班任務分担。初期行動校舎内各部屋への収容。以上のような事を、実践的に行うよう文部科学省や東京都は、学校、避難所運営協議会等に望んでいます。

*現時点では、文京区防災課より湯島小学校の防災計画・施設設備等について詳細な説明 を受けていないこともあり、災害時の利用についても不明な状況で協議会が進んでいます。 教育委員会教育推進部学務課や保健衛生部が参加することもありません。要援護者につい ての話は良く聞く話ですが、福祉、高齢福祉、障害福祉、生活福祉が協議会と議論したこ ともありません。よって、文京区が関係者間の実務者協議を行わない限り、避難所の適切 な運営はできないと考えます。このシナリオは、あくまでも私個人の想像の産物であり湯 島小学校避難所訓練のシナリオを作成する段階において、私個人が意見を言う為に作った ものだということを御理解ください。

シーン1 発災直後の小学校六年一組教室

ゴォーという音がしたかた思うと、ドッドッドーンと下から突き上げる感覚とともに、いきなり校舎が軋みだした。「ミシミシミシ」「バリバリーン」と様々な物が壊れる音がする。直ぐに、児童も机の下に身を隠そうとするが、机ごと倒れ、教科書やノート・鉛筆が散乱する。女子児童達が、一斉に金切り声をあげて泣き叫び、立ちあがろうとした児童が転げまわる。教諭が叫ぼうが声が届かない。教壇を掴むのが精一杯。 構内のあちらこちらでもロッカー、書棚、事務機器、備え付け設備等の倒れる音が聞こえたり、窓ガラスが砕け散る音がする。六年1組の教室内では、教師が生徒を窓から離し黒板付近に集め、机や椅子を窓側に一塊にして押さえようと必死になって、児童を動き回る机・椅子から守るように教師が立ちはだかる。通常の避難行動なんて全く取れない状況だ。生徒の中には、怪我をした者が数人いる。 教師が反射的に危険を察知し「みんな伏せろ」と叫ぶが、直ぐに指示を変える。 教師「机を押さえなさい。」「椅子を掴みなさいー。」教師も教壇を倒して覆いかぶさる。 女生徒「キャー」「先生、助けて~。」頭を抱えるのが精一杯だ。 教師「窓から離れなさい」「立ってはいけません。」「みんな、這ってこっちへ来て固まりなさい。」と矢継ぎ早に教師が叫ぶが様々な音に消されてしまう。 女生徒達「先生、動けないようー。」「怖いようー。」「痛いようー。」 教師「頑張りなさい。」「落ち着きなさい」と必死に連呼しながら、教室の状況を把握し全く動けない女生徒の所まで這って行く。 教師「~さん大丈夫。こんな時こそ落ち着くんですよ。」自分が一番慌てているのに、出てくる言葉は年二回の訓練の賜物か? 男子生徒「先生、足が痛くて動かないよー。」 教師「大丈夫か、打撲だけだから頑張れ。」「血も出ていないから大丈夫だよ。」「指を動かせるか?」と児童に声をかける。

シーン2 四階から生徒が降りてくる。

揺れが少し収まって来た。すると、階段を児童が降りてくる声がする。四階の家庭科室や音楽室から下級生が三階の教室に逃げて来た。六年一組の教室は、椅子と机が教室の窓側に三分の一を占める状況。揺れの収まりとともに、教師と六年生が机や椅子を窓側に押しやり開いた入口側に下級生を詰め込む。窓側の机や椅子に加え上級生と下級生が入ることで教室が一杯に埋まり、椅子や机の動きを封じることが出来た。 教師「上級生は、椅子と机を押さえてください。」「みんな、落ち着いて上級生にくっつきなさい。」 教師が下級生に「家庭科室の火災は大丈夫でしたか?」 児童が「火は先生が消火器で消しました。」 教師「揺れが収まったら校庭に避難しますから、ケガをしている子に手を貸して避難する用意をしてください。」 上級生達から返事「はい、わかりました。大丈夫です。」 こんな時、教師が続けざまに質問すると子供からの答えが錯綜する。しっかりしてそうな子供を選んで一つ一つ確実に聞いていかなくてはならない。上階に居た教師も降りて来る。焦る気持ちを抑えながらも指示を出す。降りて来た二人の教師が頷く。少し、揺れが小さくなって来たと感じた時に、階下から教師が上がって来る 教師「まだ、構内放送がありませんが、揺れが収まったら訓練通り校庭へ避難します。六年生が下級生を挟むようにして階段を降りますからそのつもりで。」 階下からの教師「~先生大丈夫ですか?」 教師「大丈夫ですが、動けない児童も数人いるかもしれません。一旦、体育館に入れましょうか?」と叫ぶと。階下からの教師が「体育館はガラスが割れて散乱してますので、訓練通り校庭へ避難させましょう。」 教師「判りました。」と返すと、二人の教師に向かって「先生達、校庭へ避難しますので、あなたは先頭であなたは真ん中、私が後ろを受け持ちます。宜しいですか?」 二人の教師「はい、判りました。」 *激甚災害の場合、机や椅子が飛び交う事になり、机の下に隠れても転がることになるだろう。 *児童や教職員の身体防護優先だが、激甚災害では訓練のように机の下に隠れることができるか疑問である。

シーン3 発災直後の教員室

揺れを感じたと同時に、学校長が机から5メートルほどの教員室入口へ移動しようとするが、揺れが強くて声も出せずに壁にしがみついている。地震に備えデスクパソコンなどは転到防止や動かない工夫をしてあるが、それでも、ガシャーン、バリーンと教員室や校舎内のどこかでガラスが割れる音がする。教員室の転到防止を取りつけたモニターが飛んだり、キャビネットの中身が飛び出して散乱し始める。女性教師が、悲鳴をあげながらも机の上のノートパソコンを抱えて机の下にうずくまる。男性教師は、校長の呼び掛けにもかかわらずキャビネットや机を抑えてたり重たいコピー機を押さえながら、必死の形相にもかかわらず周囲を見回している。2分もすると、気丈にも校長は教員室へ向かい校長室と教員室の出入り口につかまりながら叫ぶ。防災計画で、職員がとるべき体制を完全に上回る深刻な事態と判断した校長の顔が青ざめている。 学校長「自分の身を守りなさーい。」「動く物から離れてー。」と、あらんかぎりの声で叫ぶ。 女性教師が「キャー」「助けてー」 学校長「皆さん、揺れが収まりましたら児童の安全確保を優先とする指示を出しますから落ち着いて行動してください。」揺れは縦から横になり激しさを増す。 三分を過ぎると随分揺れが収まって来たが、まだ、震度4強程度の東日本大震災時の揺れを若干下回った感じで揺れている。防災訓練を重ねて来た学校長が、施設長として指示を出さなくてはならない。児童の避難経路の安全確認、、負傷者の搬送が優先され、続いて校舎外周の危険度チェック、校舎内点検、情報機器動作確認まで一気に指示を出す。火災の危険があるのは、理科室、家庭科室、調理室で素早いチェツクが必要。停電になり、構内放送が出来なければメガホンしか無い。 学校長「皆さん良く聞いて下さい。もう少し揺れが治まったら行動に移ります。非常事態と思って通常の報・連・相は無視します。教員室を出た先は各人の判断に任せますので、必要と思った場合だけ報告してください。今から、避難誘導の先生方はできるだけ訓練通りのフォーメーションでスタートします。児童の安全確保を優先して行動してください。宜しいですか?」 教師達「了解いたしました。」 学校長「それでは、男性職員は指導教諭の指示に従い、手分けして避難階段の安全を確認しながら各教室を回って状況報告をお願いします。それ以外の先生達は、階段の所定の位置で児童の避難誘導を助けてください。」お願いします。教員室に保管してある懐中電灯を持って教室を出てゆく。 「副校長。想定以上の地震なので、副校長は施設利用計画以上の開放をしますので、最高度の開放計画を出してください。」副校長が声を出して返事をしながら頷く。 「教頭は助教諭3人と防災無線やPC・TV・ラジオの動作確認、相互通信、情報収集をお願いします。通信不能の場合は、1人残して校庭に来る避難者対応へ向かうように。町会役員や協議会委員の方々が来ましたら私のところまでお願いします。」と情報と通信を命じる。 「それから、助教諭は先生方のスマートフォンを回収して校長室へ持ってきてください。動作確認が終わったら各セクションの責任者に持たせて下さい。」ノートパソコンやスマートフォンを可動させてスカイプを開けば、各スマートフォンからの画像が校長のPCに送られるようにセッティングが住んでいる。これは、協議会と同じ方法を導入してある。 教諭達「はい。了解しました。」 学校長「あっ、それから、児童を校庭に避難させたら、学校の周囲を見てきて下さい。」 教諭達「わかりました。」 学校長「主幹教諭は、栄養教諭と作業員及び校務員の方達と「施設点検マニュアル」に従ってガス・電気を見てきてください。」ガス栓を閉め、停電の場合はブレイカーを落とさなければならない。 主任教諭達「はい、了解しました。」といって教員室を出て行こうとする。 学校長「ちょっと待ってください。安全確認が済んだら、校庭へ集まって教頭の指示に従って下さい。」「それから、伝達用に体育館からメガホンを出してください。」 学校長「あっ、校務員さん。避難所協力者用ジャンパーやヘルメットを正門に出せますか?」 校務員「はい、前回地震の後に20人分は、簡易トイレ10組と校務員室に用意してあります。」 主幹教諭「こちらも了解しました。~先生、体育館倉庫からメガホンお願いします。」 ~先生「はい。了解です。」 学校長「養護教諭は、救急セットを持って校庭で待機願います。」 養護教諭「はい。了解しました。担架も出します。」 学校長「一人で大丈夫ですか?」 養護教諭「はい。大丈夫です。」 学校長「~先生は、屋上に行って周囲の火災発生状況を見てきて下さい。校舎の壁などの被害状況もお願いします。」 「みなさん。必要とあらば、各自の判断で校長室に報告してください。先に報告が済んだ人には、避難所用掲示物を教員室へ運んで下さい。」 暫くすると、各先生から報告が来た。 校務員「ジャンパー、ヘルメット、簡易トイレを正門横のげた箱前に用意致しました。」 校長「御苦労様です。校庭へ出て児童の受け入れをお願いします。」 教諭「多くの教室で窓ガラスが破損しています。体育館の窓も破損があります。」 校長「判りました。避難所開設前に片づけなければならないことが増えましたね。」 教頭「校長。防災無線が繋がりません。PCはジェネレーターを出して電源確保いたします。かろうじてラジオが聞けますが、大きな地震が発生したというだけで、これといった情報はありません。」と言うと。校長が了解して頷く。 周辺を見て来た教諭「校長先生。学校の外周は、今のところ大きな損傷は見られません。外壁には、かなりひび割れがあるものの1~2㎜程度の縦方向のひびで、危険とされる横方向の大きなひびは見当たりません。」 校長「そうですか。なんとか学校は大丈夫なようですね。」 栄養教諭「火災は発生していません。ガスや電気につきましては元栓やブレイカーを落としてきました。」 校長「御苦労さま。校庭で児童を迎えてください。」 学校周辺の火災発生状況いかんでは、小学校と言えども広域避難所に向かわなければならない。教員室では。完全に揺れが収まらない状況にもかかわらず、気丈に振る舞う校長や教職員 *災害時施設点検マニュアルやチェックリストが、存在するか現時点では協議会に知らされていないが必要なものである。同様に、スカイプを利用したシステムも希望の域を出ない。 *震度や被害想定を大きく見積もるのはそれなりの理由があります。実際の地震発生において、電源が確保できたり水が供給できたりすれば、それだけ避難所の負担が減る訳ですから結構なことではないでしょうか。逆に、想定が低くして防災計画を震度6弱程度とすると、それ以上の地震や被害が拡がった場合、自主防災組織や避難所運営ががらりと変わってしまい、長時間混乱することになるのではないでしょうか。同様に、施設長や避難所リーダーにとっても学校運営概要及び災害時行動計画の変更を求められ、新たな状況に対応する柔軟な決断を求められるわけですから、そのへんを見越した訓練が必要になってくるのです。 *地下非常用電源が確保されるのであれば、備蓄品の持ち出しや校内放送が容易になる。 *中心になる人の指示と受け答えのセリフは用意するが、それ以後の行動はレジュメを作りコントローラーと各人に任せる方法もありかも。

シーン4 発災直後からの学校周辺町会

真っ先に外へ飛び出してきた町会役員A・B・C・Dや協議会委員が酒屋の前に集まる。既に、道路には数十人が飛び出している。彼らに、いきなり学校へ行かれても混乱を招くことを知っている協議会委員は、町会員に表に出ている町の人や事業所の人達の所へ向かわせる。茫然としていた人もDさんの呼び掛けに我に返り、みんなに付いて移動する。 町会役員A「委員さん。とんでもない事になりました。まだ揺れてますね。どうすればよろしいでしょうか?」 協議会委員「AさんBさんには、家や家族が大丈夫なら町会のまとめ役をお願いします。」 町会役員B「わかりました。家族とは連絡が通じませんが、人集めは私とAさんでやります。Aさん、表に出ている人を集めましょう。協議会委員は、先に学校へ行ってください。」協議会委員が頷く。 町会役員A「わかりました。早速取りかかりましょう。Dさんは、表に出ている人達をここに集めてください。」 協議会委員「すいませんがもう一度確認します。町会員や事業所に呼び掛け人手を確保する。協力者が増えた段階で学校へ出来るだけ人を派遣するの2つから始めて下さい。男女は問いません。」「それから、Bブロック災害対策本部予定場所に誰か人を送ってうちの状況説明と情報収集をお願いします。」 町会役員A「わかりました。人集めが進んだら消火と救助の体制ですね。多くの人を集めたら学校とブロック本部への派遣ですね。Bさん、緊急を要する事態ですから周辺の事業所の社員の人達が戦力になりますから重点的に協力を要請しましょう。被災者は支援者であることを知らない人が多いので、説明しながらになりますがお願い致します。」 町会役員B「了解しました。早速行きましょう。」 町会役員Dさんが、表に居た人達を連れてくる。町会員も数名居る。 協議会委員「皆さん、この様な状況ですので元気な方全てのご協力願います。今のところ、何日すれば安全に移動できるか判りません。それまで、皆さんとともに団結して町や避難所を守りたいと思います。どうか、宜しくご協力のほどお願いいたします。」 住民達「わかりました。何でも指示してください。」 協議会委員「町会内を周るグループと避難所である学校へ向かうグループに分かれてもらいます。災害時の要領を知っている町会役員に付いていただきますので、それぞれの指示に御協力ください。」 住民達「わかりました。こちらこそお願いします。」 協議会委員「町会未加盟が殆どのマンション住民の状況が掴めませんので、優先して町会員宅や事業所からお願いします。協力者の人数が増え次第マンションにも向かいます。もし、マンション前に人が出ているか管理人がいましたら、その方達に、マンションで安否確認をするようお願いして、状況をここに知らせるようにお願いしてください。」 町会員A「了解しました。でも、マンションから救出の依頼がありましたらどうしましょう?」 町会役員D「マンションの上階から救出するには相当数人手が必要ですから、直ぐに向かえるかわかりません。こちらの集まる人数次第で判断しますのでその旨お伝えください。」 そこへ他の町会員がやって来る。 町会員A,B「大丈夫でしたか?」他の町会員「はい、なんとか大丈夫です。お宅は?」 町会役員D「町会役員Cさんと、それに、あなたとあなたも早速で申し訳ありませんが、役員A,Bさんが人集めに周っていますので、合流して人集めをお願いします。表に出てる人達や建物内に居る協力者になりそうな人達をここへ向かわせてくっださい。ここに集合した人達は私が受け持ちます。」 町会役員C「判りました。なるべく多くの人に声を掛けて周ります。みなさん、行きましょう。」 更に、道路に人が出始めてくる。町会役員A、Bさん達が町会の家々に声を掛けて周っている。役員Cさん達が合流して、民家と事業所専門に分かれて声を掛けて周る。そのころ、協議会委員は、集まった人達から15人を連れて学校へ向かう。 集合場所である、学校の南門手前の角に移動したDさんが、集まって来た人を相手に話し始め協力を求める。 町会役員D「町会の防災部Dです。ご承知のように非常事態に近い状況です。被災した皆さんで協力しあわなければなりません。どうか、御協力をお願いいたします。」と言うと、集まった人達から「何でも言って下さい。」 住民達「判りました」「協力します。」といった声が一斉にあがる。 町会役員D「それでは、こちらの10人で町会員A,Bさんと一緒に防災倉庫から資機材を搬出して来て下さい。宜しくお願いします。」 10人「了解しました。それでは、みなさん行きましょう。」といって町会員の後に続く。 町会役員Dは、次々に集まってくる30人位の人達に「防災倉庫から資機材を搬出してきますので、救出や消火に必要な物を持って町を周って貰います。今から3つのグループ分けをしますのでお願いします。」といって屈強な若者3人を前に連れ出した。すると、集まった人達が自然に3つに分かれて行く。 *町会のシーンについては、小学校訓練に直接必要がありませんが、各ブロックの訓練を行う都合上書き込んでみました。 *日中は、町会の若者は働きに出ていて、年配の役員や付近の事業所社員が戦力だろう。今のところ、町会に加盟しているマンションは殆ど皆無である。古いマンションは、高齢者が多いことはわかるが、町会員としては、町会員の安否確認をしながら人集めから始めることになるだろう。 *マンションについては、総集編参照

シーン5 学校南門 発災30分

学校の鍵預託者でもある協議会委員は、災害時の鍵開けマニュアルに従い学校南門の門扉を開け、避難者を校庭に収容するための行動を開始する。区職員は来れないばかりか連絡も取れない状況。学校は児童の安全確保優先という状況の中で、数人の協議会、町会の鍵預託者が駆け付けることになっているが、預託者が何らかの理由で学校へ行けない場合に町会役員が学校へ持っていけるような工夫が必要になる。16名で南門前到着。 協議会委員「今から鍵を開けて学校へ入りますが、皆さんは、学校の受け入れ準備が出来るまで被災者を学校へ入れずに、落ち着かせてここに並んでもらってください。」比較的安全な学校側フェンスに沿って待機させなければならない。どなたか、校庭収容や校舎内収容の要領をご存知の方いらっしゃいますか?」 町会副会長「避難所協議会の方や町会の役員会で報告を受けてますので渡すが引き受けます。」 協議会委員「有難う御座います。それでは、副会長さんにお任せいたしますので、協力者のみなさんに要領を伝えて被災者に説明できるようにお願いいたします。それでは、南門を開けます。」といって副会長に要領が書き記されたマニュアルを手渡す。門扉に鍵を差し込み、南門を開け直ぐに5名と校舎に向かう。副町会長は、残った10名に既に説明を開始する。 副町会長「皆さん、聞いてください。これから、被災者がここへ大勢やってきますが協議会委員が校長と協議して戻って来てから被災者を校庭に収容することになります。その際、社会的弱者と思われる方々とその付き添いの方は、あちらの西門から入場するよう伝えてください。健常者の方々は、ここから校庭に入っていただきますが、既に、校庭に避難している小学生と距離をおいて戴き、校舎右側から整然と並んでもらえるよう誘導をお願いします。並んだ方から座っていただき、校長か協議会委員から校舎収容についての説明がありますので、避難者の方々に良く聞いてくれるよう伝えてください。この様な非常事態なので、団結しなければ収拾がつかなくなりますので、避難者の皆さまにも各自責任を持った行動をとられるよう伝えてください。どうしても、不平不満を言う人が居ましたら私の所までお願いします。」と言うと、10名から「わかりました。」と返事があり、それぞれが校庭の配置について話合う。 校舎前で教頭が協議会委員を迎える。 協議会委員「教頭。避難者の受け入れを手伝いに来ました。」 教頭「校長が来て欲しいそうです。直ぐに校長室に行ってください。」 協議会委員「町会から15人が来てくれましたので、南門に副会長が居ますから協力して校庭内への避難者誘導をお願いしてください。」 ↓と言って5名を残し一人校長室へ足早に向かう。 協議会委員「校長先生は居ますか?」と叫ぶが早いか校長が校舎から出てくる。 学校長「ご苦労様です。児童の校庭避難や校内の安全確認が終わりましたら皆さんと避難者収容と避難所開設を始めたいと思いますが、教室や体育館のガラスが割れていて直ぐに収容できるような状況ではありません。」 協議会委員「町の方も、どうやら木造家屋や古いビルの倒壊やブロック塀の倒壊があり、かなりの被害が出ています。町会には、消火と救助をお願いしてきました。一部、電信柱が倒れて電線が切断され垂れ下がっていますが、電源も停止したようで二次被害はなさそうです。それ以外は、後続からの報告待ちです。」 学校長「そうですか。学校も想定を上回る被害と考え、柔軟に対処して行きたいと思いますので協議会の方々にもご協力のほうお願いいたします。」 協議会委員「それでは、各教室や体育館の掃除とガラス窓の復旧から始めましょう。各教室から机や椅子など収容に必要の無い物も校庭に搬出させます。校舎のほうは大丈夫ですか?」 校長「先ほど、確認させましたが大きな亀裂や破損は免れたようです。」 協議会委員「判りました。避難者の中に建築関係の人間が居ましたらお願いしてみます。南門入口でわかるよう指示しておきます。」 校長「お願いいたします。その間に児童の安全確保をしておきます。」 協議会委員「児童は校長にお任せ致します。おっつけ、町会からの応援も増えると思いますので、校庭への受け入れは準備が整うまで待つように指示いたします。」 学校長「そうですか。教諭を南と西に一人付けますのでご指示願います。私どもは、児童の安全確保を優先させていただきます。それと、校舎内の情報を集約してご報告するように手配いたします。暫くは、校庭の児童と居ますから、何かありましたら遠慮なく言ってください。」 協議会委員「ご配慮感謝いたします。それでは復旧から開始します。」といって、南門と西門に副会長と各一人を残し応援の町会関係者を呼び集める。教諭から、掃除道具の場所を聞き一階の弱者収容教室から始める。 南と西門では、校庭への収容を止めている。 教師が「副会長さん御苦労様です。校舎へ収容する前に校庭に収容するわけですが、校舎の安全確認や収容する部屋の復旧や準備が出来ていません。もうしばらく避難者に待ってくれるよう伝えたいと思います。」 副会長「判りました。その辺の事情を避難者に伝えましょう。」二人の町会員に現在の校舎内外の状況を説明して、避難者に伝えるよう指示を出す。 町会員「すいません、話を聞いてください。現在、校舎内外の安全確認を行っています。学校も無傷ではなく準備に多少の時間がかかります。準備が出来るまで三列に並んでお待ちください。」 割等の作業が済みませんと校舎には入れません。校舎の安全確認が済んで指示がありましたら収容を開始しますので、有る程度被災者が座った所で説明を始めてください。なるべく早く校舎に入れるよう努力しておりますが、強い余震があるかもしれませんので、なるべく校舎から離れて座ってもらってください。」 協議会委員「トラブルを起こすような人が居ましたら、私のところまで来ていただくようお願いします。」住民間トラブルは住民で解決だ。 協議会委員「おっと、大事なことを忘れていました。並んでいる人の中に建物の診断できる人が居るか聞いてみてください。」すると、町会役員が近所の事業所社員を連れて応援に来てくれた。 協議会委員「早速で申し訳ありませんが、ここに居る人達と一緒に町からダンボールやシートを調達してきて欲しいのですが、お願いできますでしょうか?」 応援「判りました。会社に戻ればダンボールがあると思いますので取って来ましょう。」 先に学校へ来ていた人達と応援が一緒に町に散る。 協議会委員「そう言えば、協議会会長が言われてましたが、説明や指示をするときなんですが、女性が最初に話してから男性が復唱するようにして下さい。お願いたします。」危なく忘れるところだったが、後で、会長が聞いたら喜んでくれるだろう。 南門に教師と協議会委員、協力者3名、西門に教師と協力者2名。校庭に協力者10名が配置に付く。当初の計画では、避難して来た場所ごとに校庭内待機場所を決めた配置図を用意したが、集まった人の数から諦めざるをえない状況になる。 協議会委員「それでは、開門して校庭に収容を始めます。」 既に、児童は教師の誘導で校庭左側に避難している。怪我の状態が悪い児童が数人の男子教諭に担がれて校舎から搬出されてくる。保健室の先生と女性教諭が軽傷の児童の手当てをしている。 *鍵預託者リストや鍵使用基準やマニュアルは現時点で存在しない。 *預託者は、門扉、地下倉庫、発電機室、校務員室、校庭の防災備蓄倉庫の鍵を預かる必要がある。

シーン6 校庭内児童数名に負傷者

学校関係者と近隣町会員により校庭開放が始まると同時に応援も徐々に増えてくる。 当初の協力者に加え、町に資機材を調達取りに行っている人達、新たに5名が加わり総勢20名以上が加わっている。それ以外に教頭・助教諭2人に加え児童を避難させた教師数名と養護教諭が児童とともに校舎左側に居る。そこへ、重傷の児童が担架で運ばれて校舎から校庭に出てくる。養護教諭が間接圧迫止血法で太ももの付け根を抑えている。出血が多いと出血性ショックや出血死の危険がある。動脈や静脈からの出血は迅速な手当てして病院へ搬送しなければならない。新たな事態に人を取られるので、南門や校庭内協力者が手薄にならないよう、避難者から協力者を得て運営側として活動してもらう。 町会員A「協議会委員Aさんと5人で来ました。」 協議会委員「ご苦労様です、これからが大変ですが宜しくお願いします。」 町会員「わかりました。何でも言って下さい。」 協議会委員「すいませんが、避難して来た人の中から若い協力者を10名でも20名でもいいですから募ってください。」仮の本部や行動班結成に必要な人を集めなければならない。 町会員「わかりました。~さん達一緒にお願いします。」 町会員2「はい。」校庭内10名は、避難者を座らせながら校舎内収容についての説明を続けている。 町会員A「先生、机や椅子を用意しましょうか?人集め前に机が入るんじゃないでしょうか?」 教頭「判りました。南門に二つ、西門に一つ、朝礼台前に協力者用一つと筆記用具を手配いたします。」二人の教師が校舎へ向かう。Aさん5人も続く。 協議会委員「教頭先生。風邪を引いていたり状態の悪い人は、他の集団から離して前のほうへ集めましょう。少しでも早く、校舎へ収容できるよう配慮が必要ですが、校舎内はどうなっていますでしょうか?」 教頭「校長が、校舎内を最高度に開放するよう副校長に指示されていましたので、今から確認してまいります。」 協議会委員「お願いいたします。」 養護教諭「誰か助けて下さい。子供の出血がひどいんです。」と教諭が叫ぶ。校長や協議会委員が駆け付ける。 協議会員「町会員Aさん。南門を他の人に任せて3人程連れてきて下さい。先生に協力して日立病院へ児童を搬送します。」 町会員A「わかりました。」 協議会員「止血帯はありますか?」 養護教諭「救急セットに入っています。」 協議会員「止血帯を巻いて、教諭の直接圧迫止血法と併用してリヤカーで運びましょう。養護教諭は、そのままリヤカーに乗ってください。」 養護教諭「わかりました。」 町会員CとD「リヤカー持って来ました。」 町会員A「子供を積み込むから、みんな周りに配置してください。」4人と養護教諭でタイミングを合わせて児童を載せる。気を利かせた町会員Aが上着を脱いで枕にする。 町会員A「セーノで持ちあげます。いいですか。セーノ。」 町会員C「さっき、町会を周った時に通りを見て来ましたが、天神様の前の通りは安全でしたので日立病院まで直ぐに行けると思います。僕、頑張れよ。」力なく頷く児童。 町会員B「毛布はありますか?」 養護教諭「そこに出してあります。お願いできますでしょうか?」 町会員A「Bさん毛布の端を持ちますからそーっと掛けましょう。」 町会員B「わかりました。」 協議会員A「~先生。後で病院に行って戴きます。養護教諭が帰ってきたら交代してください。」 女性教諭「ありがとうございます。養護教諭がお戻りになられたら、私が代わりに児童の面倒看に行きます。」 協議会員A「途中で町の人に会ったら遠慮なく協力してもらってください。」「協力が得られるようでしたら一人でもいいですから学校へ戻って下さい。お願いいたします。」 町会員A「わかりました。」4人が教諭と児童を運んで行く。地域の中核病院は直ぐ近くだ。 病院へ向かう途中、町会内の事業所から協力者が加わり、先発2人が南門へ帰る。 避難所に来る避難者に対処するためには最初の団結が重要になる。教師も避難者同様に被災者でもあるが、児童の安全確保を優先しなければならず自ずと制約が生まれる。人数的制約の中、町会・避難者から相当数協力者を募る必要あり。各ブロック協議会委員は、地元の災害対策と本部設置で来られない。校庭では教師達が児童をまとめ終わり、最初に飛び込んできた少数の避難者を分ける作業が始まる。既に協力者になった人達が新たに校庭に入った避難者を座らせ、学校内への収容のルール説明を行ったり協力者を募っている。児童、高齢者、当該地域に偶然居た避難者、それ以外の協力者と学校関係者の4つに分けている。校庭での仕分け作業は、「社会的弱者とその連れ」や居住不能となった「倒壊家屋の家族」といった比較的中長期間小学校へ滞在する可能性のある人達。緊急に一時避難場所として利用するが、後に他の場所に移動する短期的利用者。近隣に居住していたり働いているが、余震やライフライン停止で不安になって自宅や会社とか乗ってきた車と避難所を行き来しようと思っている者といった具合に様々な人を相手に、学校へ入れる人の要領を説明して収容作業が進んでいく。帰宅を考える人や地元在住でない通りすがりの人等には、協力者として3日間以上の協力がお願いできる方々には避難所に協力をお願いし、直ぐに帰ろうとする方々には、帰る方向の役所や広域避難所等を教えてから帰宅や広域避難所へ向かってもらうといった他の選択肢を選んで貰わなければ、学校はパンクしてしまい収拾がつかなくなってしまう。(被災者で動ける者は、基本的に被災支援者として全員が何らかの作業に協力戴くことになる。建設業・設計業務・看護師及び医療関係者・介護関係経験者といった専門職には、事前に各町会から発災時に学校・各災害対策本部にいち早く人を送ってくれる協定しておく必要がある。)専門職が居る場合は、各班のリーダーやサブをお願いする。 *児童の負傷者を複数にしても良いが、訓練と考え2名にしてトレアージを行うこともあるだろう。1名、大腿骨折、1名出血が多く緊急性があるといった設定で、リヤカーによる搬送が1名にしても良い。

シーン7 校庭内外に避難者が多数来る

既に、東日本大震災以後、町会による住民等への再三の告知により避難所のルールを知らされた各ブロックからの避難者が学校へやって来る。入場者は既に200人を超えて南門は大混雑。引き続き校庭内では、学校におけるルール説明が続く。(掲示して負担を減らす)一時間も経過すれば、校庭は一杯になるだろう。なんとか、校舎内への収容を急がなくてはならない。南門に来る人達に説明をしながらの収容が続く。女性町会員や協力者が必死に説得を試みるも、数人の不逞な輩が現れ対応に苦慮する。 町会員A「学校へ避難される方はこちらに二列に並んで下さい。並んだらその場で落ち着いて待機してください。」本来、受付で簡単な聞きとりをして、受付が済んだ人から入場するはずだったが、到底無理な状況になってきた。 避難者達「おーい。早く学校へ入れろよ。」「何してんだよ、もたもたすんなよ」 協議会員「すいませんが落ち着いてください。申し訳ありませんが指示に従えない方達にはご遠慮戴くことになります。」「既に校庭では、校舎の安全確認など収容するまでに必要な作業が終わらないと校舎に収容できませんと説明してお待ちいただいてます。ここに、お待ちの方々にも、それらが終わって校庭が空くまでお待ちいただかなくてはなりません。」「どうか、皆さんと同じ立場でありながら、先に学校へ駆けつけ避難所の運営に協力している私達の指示に従っていただきます。」 避難者達「何で、お前の言うこと聞かなければならないんだよ。」「そうだ、そうだ。お前に何の権限があって言ってるんだ。」「早く入れりゃいいんだよ。」 協議会員「行政の救援は来ていません。被災者のことは被災者自信で協力して助けあわなくてはなりません。ですから災害前より、小学校と周辺16の町会が集まって事前に決めたルールがありますので、御理解いただけない方々は広域避難所等別の所を目指してください。」 避難者達「ふざけんなよ。冗談じゃないよ。」「そんなの関係ねーだろう。」 町会員Cが我慢出来なくなり「何、ごちゃごちゃ言ってるんだ。みんなで協力して助けあわなければならない時に、お前達は何言ってるかわかってんのか。ふざけてんのはお前らの方だろ。」 避難者達「なんだと。なめるんじゃないねーよ。」「てめー。ふざけんじゃねーよ。」 町会員A「あなた方いい加減にしなさい。学校は弱者から収容する決まりになっているんです。言うことを聞けないなら学校へ入ってもらわなくて結構です。千人も入れない避難所に一万人の被災者が居るんですよ。あなた達のような元気な人は、文句を言う前に協力すべきじゃないんですか?協力出来ないならよそへ行ってもらいます。」 その様子を聞いていた、湯島天神で作業をしていた鳶の若い衆が「おぅおぅおぅ兄ちゃん達。てめえら普段何もやりもしねえで何言ってんだ。ぶっ飛ばすぞコノヤロー。」「おらっ。こっちへ顔を貸せてんだよ。」 避難者達「すっすいません。私達が悪うございました。どうか、協力させていただきますので勘弁してください。お願いします。」 鳶の頭「はなっから判ればいいんだよ、判れば。なぁー。」 協議会委員「頭、有難うございます。」 鳶の頭「何言ってんです。こちとら、普段から旦那方にはお世話になっておりやすんで、朝飯前ですよ。」 町会員B「はいはい。要援護者と付き添いの方は、西門にお周りください。」 町会員A「ところで、あんた達学校へ協力するのかな?」 避難者達「もっもちろんです。是非、協力させてください。はしたないところをお見せいたしましてすいませんでした。」 協議会員「まぁまぁ、そのへんの所で勘弁してあげてください。協力してくれる方々は、朝礼台前に集合してください。大歓迎ですよ。」 当初、考えていた「被災者に共通の目的を持たせて集団化したら、行動グループ化へ移る」といった状況は先のことだろう。次から次へとやって来る避難者を収容することで精一杯になる。 *激甚災害時に、小学校へ避難するためのルールについて全ての住民等を対象とした告知についても現時点では徹底されて行われていない。 *校庭内で、避難所のルール説明、要援護者・付き添い。健常者・短期・長期利用者選別。専門職選別等を行うシーンや会話も未着手 雨や避難者数によっては、一時的に校舎内に短期利用者を収容することもあり得る。

シーン8 同時刻最初の仮本部となる朝礼台と校舎の間

校長と協議会委員が協力者を集め、これからの行動について説明を開始する。協力者の中には、建築士、電気事業者等専門家が避難してきている。これは、避難所運営協議会や町会で災害時の協力を要請しているからだ。一方、各教室内の机や椅子などの設備を運び出し、収容できるよう準備も必要だ。ここまでひどい地震でなければ使用禁止区域を設けて、災害後の授業再開に備えるつもりだったが、使える所は全て使うと言った完全開放だ。幸い、学習室、児童会室、ワークスペース、すずかけ、プレイルームと部屋が仕切られており、インフルエンザ、風邪といった人達を隔離したり、一階で収容したほうが好ましい動けない要援護者、介助が必要な老人といった人達を収容できる。校舎内では、副校長以下生徒の避難に係わっていない教師達が、校舎内から躯体の安全確認・各教室の状況・屋上からの周囲の状況を校長と協議会員に報告。町へダンボール等を調達に行っていた協力者も戻って来て、教諭の指示で各教室や体育館へ向かう。ガラス破損箇所や清掃が必要な教室を手分けして整える作業に着手開始だ。副校長に協力する女性陣は利用別明示作業といった体育館、トイレ、各階収容者状況別割り振りを行う・通信機器動作環境状況報告・継続される防災無線を使用した役所への通信・報告を担当助教諭が校長と協議会委員に伝え指示を待つ。  校長「随分と人が集まってきたようですね。」 協議会委員「協力者も増えて来たようなので、もう少しして各教室の作業が進みましたら一旦、集まってもらいましょう。」各門を担当する人と校庭で説明する人を除いて、朝礼台前に集合をかけ、仮の班編成を行いたい。 校長「了解しました。協力出来る方達はこちらにお集まってもらいましょう。」と自ら声を掛けて行く。 協議会委員「男性と女性に分かれてこちらにお願いします。」50名程の協力者が集まる。 協力者「先生。何から始めますか?」 協議会員「施設管理者であります学校長から説明があります。」メガホンを校長に渡す。 校長「既に、教師は点検チェックリストに従って校舎内を見てきましたが、どなたか男性5人で再点検をお願い致します。目視で結構ですから校舎の外からひび割れも含め、建物に危険が無いか調べていただきます。終わりましたらここへ報告してください。」集団から一人の男性が進みでる。 進み出た男性「すいません。私は、一級建築士で被災建築物応急危険度判定士の資格をもっておりますので、私が引率しますので協力してくださる方、いらっしゃいますか?」 男性「了解しました。私が行きます。あなたも一緒に行きましょう。」男性三人が校舎外周へ調査に向かう。 校長「女性には、校舎内で副校長が各教室の割り振りを行っていますのでご協力願います。教室から運び出す仕事もありますので、男性の方も10人程おねがいできますでしょうか?」 協力者「判りました。」と言って周囲の男性に声をかける。 女性「はい、判りました。」10人が校舎へ向かう。男性も付いてゆく。 協議会委員「校長先生。そろそろ地下倉庫へ行こうと思いますが?」 校長「地下の状況は真っ暗で通路に物が散乱しているそうです。その奥に非常用電源がありますが、シャッターやエレベーター・排気といった動力関係の電源と聞いてます。」 協議会委員「それでは、人海戦術で行くしかありませんので、30人程集めたら、搬出を開始いたします。」 校長「お願いできますか?」 協議会員「了解しました。町会からも懐中電灯やヘッドライトが来たようですので任せてください。」 現段階では、電源の容量、何処へ繋がって何を動かすものか知らされていない。非常事態に際して、火災の危険がなければ校舎内で有効に使えるようにするための細かい取り決めが必要。これは、下水処理に電源を必要とした場合、学校のトイレが使用できる期間が延びるかもしれない。更に、情報収集用電源の確保と校舎内照明にも役立つかもしれない。問題は、変換するための装置を事前に用意しておき、各階へラインを引くだけに準備しておくかだ。 これに以外にも、屋上高架水槽や地下貯水槽内の水が係わってくる。このように、学校内の設備について研究する必要がある。

シーン9 発災後30分が過ぎた学校の門

近所から最初の弱者南門に到着 付き添い者「すいません。障害者なんですがどうすれば宜しいでしょうか?」 先乗り町会員「ご足労でも、ここを回って西門からお願いします。障害のある方達の収容受付は西門で管理しますので。」 付き添い者「わかりました。」直ぐに、近所の7人(高齢者)もやって来た。 学校職員「皆さんは、校舎に向かって右側から並ぶように整列してください。体育館に収容できる人数にも限りがありますので、町会役員さんの指示に従って待機をお願いします。」 高齢者付き添い「わかりました。お願いいたします。」 町会役員B「先生。若手を連れて来ました。まだ後から来ますけどどうすればいいでしょうか?」 先乗り町会員「先生。人手が来たから変わって貰います。」2名が交替して、朝礼台前へ。 学校職員が、避難者を誘導するための説明をする。 町会役員Aやその他の町会員「この先に避難者が居ますのでその手前に居て下さい。」「まだ校舎には入らないでください。校舎の安全確認と各部屋をどの様な収容者にするかといった作業が終わりましたら収容を開始します」「付き添いの健常者の方々には、構内に収容が済んだ時点で各部屋から3名程本部に協力していただきますので、皆さんで話し合って決めてください。決まりましたら校舎正門付近に速やかに集合してください。校長か協議会委員及びリーダーからの指示がありますので、その指示に従って御協力願いいたします。」 校庭の分割。利用の場合のルール説明及び施設説明。校庭での避難者受け入れは続いて行く。 校庭・体育館や各教室では、「人命優先、安全確保、健康維持、衛生管理、安心提供」といった、児童と地域住民(特に社会的弱者)の命を守り、最低限の生活を確保することを最優先に、学校の教職員及び自主防災組織員や避難者自治委員が避難所運営の責任を担い、できるだけ避難者の要望に応える姿勢で行動することを知らせるが、状況から出来ることに限りがある事を知らせなければならない。(内容を印刷して用意しておく)

避難所運営協議会での危惧

校舎内は停電しており、地下倉庫内も真っ暗で災害用備蓄用品は散乱している。 滝口と林原と落合が、何か町のためになることをやろうと考えて十数年経過した。天津神の祭り、春秋の交通安全、町会の新年会、暑気払い、忘年会といった行事以外にも、消防、警察、春日区のイベントへの出席。二人ともなんとなく虚しさを憶えながらもこなして来た。春日区最大の避難所運営協議会も例外ではなく、昨年までは今までと変わらない進歩の感じられない集まりだった。それが、3月11日の東日本大震災時に東京震度5強の本震と、続いて起きた余震を経験したことで一変した。それまで独自に自主防災活動を繰り返し行なっていた指定避難所運営協議会の向山会長率いる、め組町、め組如月町、神無月町が協議会での発言の大勢を占めていた。その発言に滝口と落合も賛同して一気に協議会に火がついたのだ。それでも協議会を続けるごとに、向山と落合は春日区主導で始まった協議会の立ち位置に強く疑問を持つようになった。それは、町会、学校等は町の歴史的にも住民に認識されており非常時に権限を発揮しても住民は従うかもしれないが、出来あがったばかりの避難所運営協議会は首尾範囲が広い割に、きちんとした権限が与えられておらず非常時の権限移譲を約束されているわけではない。いざという時、避難者が被災支援者として協議会リーダーや避難所リーダーの指示に従わなければならないと理解してくれるか心配だった。そんなことで、再度、広域避難所、指定避難所、町の避難所本部について地域の事情に合わせた利用を考え、その結果を住民に再三広報し続けてきたのだが・・・・。

シーン10 Bブロックからの応援 45分~60分

天津梅町会加盟のブロックから人を派遣

Bブロックから協議会会長が学校に到着した。既に学校へ集まっている協議会委員や町会役員を中心とする天津梅の会町会員三十人が学校に避難してきた人の中から協力者を募り総勢50名近くで各班を作るろうとしている。当面のリーダーは天津梅の町会から選出。校長・協議会員・協議会会長はリーダーを補佐して、学校関係者を含めた本部組織立ち上げがスムースに運ぶようマニュアル点検と準備作業を行う。副校長は、防災無線で役所に連絡し状況を説明しようと試みるが繋がらない。各ブロック本部との連絡が出来ない状況だ。正式な本部設置は無理な段階だ。校舎正面のホールが朝礼台前の仮本部から校舎内へ移動して仮本部となる。いよいよ、仮リーダーの指示のもと、職員と避難者、協議会員で各教室の準備と地下防災倉庫からの什器備品の運び出しもしなければならない。 協議会会長「校長先生御苦労さまです。校舎収容状況は如何でしょう。」 学校長「そうですね。今は、受け入れ作業で精一杯です。そろそろ体育館も一杯です。これ以上、避難者が来るようであれば、一旦、2階ランチルームや5階の生涯学習館と各階の廊下にも収容しなければなりません。」まるで、神戸の学校のようになっている。 協議会会長「そうですね。ともかく元気な人で協力できそうな人に校庭に集まって戴き避難所業務ができるような体制作りを開始します。」 校長は凛として平静を保っているようにも見えるが、さすがに顔が引きつっているようにも見える。それでも施設長として頑張っているのが伝わって来る。 学校長「副校長。教頭に言って役所と連絡を取れるかやってみてちょうだい。随時情報を流せるようよう相互通信の確保も始めてください。こちらの状況説明に必要な情報収集を先生方にお願いしてあなたに報告してもらってください。」 副校長「手配いたしました。校長、助教諭が先ほどから防災無線で呼び掛けていますが輻輳して通じません。」 学校長「~会長。UHF簡易防災無線で役所と連絡出来ないんでしょうか?」 協議会会長「無線を役所まで運べば可能です。学校か隣の介護支援センターに自転車が有りますか?有れば誰か取りに向かわせて下さい。Bブロックの若手を役所にやりましょう。」「それと、隣の介護センターとの扉を開放して要援護者を付き添いとともになるべく多く引き受けてくれるよう手配願います。」 校長付き男性職員「了解しました。自転車確保と要援護者の受け入れを伝えて来ます。」 学校長「副校長、避難者の整理、建物の安全、体育館など使用に必要な場所の損害状況等、介護支援センターの状況を含めて報告をお願いします。」 「はい。」 副校長がコーディネーターや管理官役だ。多くの協力者が来ることで、校長の顔から緊張が若干薄れたように見えた。机の上には、協議会向山や落合と何度も話し合った各教室の使い方が記されている。病人、怪我人、風邪をひいてる人は一階の教室に収容する。要援護者の状態によって介護センターに受け入れてもらう。弱者の範疇でも歩ける人は二階の講堂まで行ってもらう段取りになっている。付き添って来た健常者の半分は本部へ協力してもらう。残念にもお亡くなりになられた人達用に校庭の隅にテントを用意した。

シーン11 地下室での混乱

暗闇の中で散乱した備蓄品から優先する物資の搬入 一方、地下室では混乱が発生している。一階から地下まで学校と町会から持ってきたライトを持った15人が下に降り、残り15人は階段に並んでいる。30人が並んで災害用備蓄品を搬出しようと並んでいるのだが、地震の揺れにより通路や倉庫内に備蓄品が散乱しているようだ。 先頭に居た協議会員が、大型のライトを持って地下に降りて行く。 協議会員「うっわーひでえなぁー。通路が滅茶苦茶だよ。おーい。最初に、14人ほどライトを持って下まで降りてください。通路の確保から始めますのでお願いします。」 町会員D「わかりました。ここまでの人は下に降りて指示に従ってください。それ以外の人は待機願います。」 倉庫内では、協議会員と14人が通路確保をしている。階段上では、別の協議会員が地下倉庫の地図を見ながら必要な物のだいたいの位置を指示している。 協議会員「トイレ、テント、ジェネレーターと燃料、リヤカー・・・・・。」 教師「すいません。地下の奥に非常用電源の部屋があります。機械の上に仕様書がありますので可動できれば一定の電源を確保できます。無事そうなのかでもいいですから確認してください。」 男性「私が行きましょう。」 協議会員「みなさん。通路付きあたり左に非常用電源の部屋がありますので、電源確保を優先しますので、それまで動かないで待機して下さい。」 地下から「説明書を見て動かせそうだったら動かす前に連絡を入れるので待機していてください。」 協議会員「ちょっと動かすのは待って下さい。」と大きな声で叫ぶ。 電源室「どうやら、電動シャッター、消火用電源、エレベーターのようだけど、揺れて止まったエレベーターを再起動出来そうにないし、このままでは、普通の電灯は使えない様です。」 協議会員「ここは撤収して搬出をお願いします。」 結局、非常用電源は使用できないので、人海戦術で資機材を一階へ運びあげた。 協議会会長も校長の手回しの良さには兜を脱いだ。東京都からの指示も増えたりして学校内で相当練習したんだろう。校長の指示で教職員が的確に行動している。町の寄せ集めより頼もしくも見える。隣接する支援センター長は以前よりお付き合いがあり協議会に非常に協力的で、以前より、協議会員の多くが支援センターで介護や補助を訓練していたからツーカーの仲。学校内の指示は校長に任せておけば大丈夫だ。とりあえず、校長・会長・リーダーに5人程のコーディネーターを配置した。 *地下倉庫配置図を準備してもっと会話を作成するか、地下に入ったコントローラーと30人に任せるか? *地下倉庫作戦Ⅱ  電源消失の場合、消防法17条で設置が義務づけられた地下非常用電源があるが軽油は半分程度しかはいっていない。燃料のストックは用意していないので、エレベーターを使用したりすれば直ぐにでもエンプティーになってしまう。発電機使用には、軽油を供給する必要に迫られる。最初は、人海戦術で搬出する方法から始め、燃料確保と電源接続が可能といった条件が整った段階で運転を始める。幸い、湯島地区に電気事業者が何件かあることから、避難所運営協議会会長と副会長は、電気事業者に対し事前に災害発生後、電気主任技術者や自家発電専門技術者に速やかに学校へ来てくれるよう依頼している。それは、発電機の動力200ボルト出力端子横に、単相100ボルトの出力端子があれば、そこに100ボルトのケーブルを差し込みブレイカー等を新たに設置して使おうと思っている。今のところの調査では、1台で200ボルトと100ボルトの同時使用は無理なようです。但し、単相2線100ボルトは恐らく50アンペア程度は取れるかもしれません。ただし、ケーブルを配線したりと人手が必要になる。非常用電源の連続使用基準は72時間であり、燃料の補給はブロック内ガソリンスタンドと事前協定を結び確保するつもりでいる。もし、使えるとするとシナリオが違ってくる。それでも、使い方の工夫が必要になる。

シーン12 同時刻の朝礼台前避難所本部開設に向け

協議会会長「誰か、坂の途中の特養に行って付き添いがあればどれ位収容できるか聞いてきてください。こじれるようなら私が話しますから無線を持って行ってください。」「水の確保にリヤカーを使うかもしれませんから組立てください。」「一階の病人や怪我人担当は必ず消毒とマスクを着用してください。」と矢継ぎ早に指示を出す。 町会役員「リヤカーは、子供を病院に搬送していますが、おっつけ帰ってきます。」 協議会会長「わかりました。地下からトイレを出したら校庭に優先して設置してください。」 教師「事務員室に5つあります。」 協議会会長「校舎のはしっこに設置してください。」「コーディネーターさん。誰か二人ほど人を付けてあげてください。」 コーディネーター「わかりました。」 前回の地震の時の学校とは違い、当初より上手く流れているようだ。近隣からの避難者は揺れが収まってから増えてきた。職員15名、協議会員及び近隣町会員30名、給食従事者6名に援護者に付き添って来た中から20名、事業所含む避難協力者50名が当面の行動に係わっている。総勢121名になる。 協議会会長「リーダー・学校長。それそろ大雑把ですが仮の班編成を行いたいと思います。」 学校長「判りました。何から始めましょうか?」 一組、15名程度で各班を編成し始める。 *これも、文京区が言うところの本部とは違い仮の本部及び仮の各班編成を行う。

シーン13 各ブロック災害対策本部より応援来る

各ブロック応援と相互通信
40代の仮のリーダーが選出される。
協議会会長は、選出した行動各班を統括するリーダーの補佐役で学校長は避難所本部長
本部総務班A「リーダーAさん、Cブロックの情報・通信班二名と緊急の場合の伝令一名PCなど用意して来てくれました」「PC設置して避難者名簿作成の体制を始めましょうか?」
協議会会長「まだ、そんな余裕はありませんから、総務班の体制作りに協力してもらってください。」
総務班A「判りました。引き続きネットが繋がるかやってみます。」できるだけ情報収集をしたい。ラジオやテレビ・スマートフォンや携帯のIモードと何でもあれだ。
CブロックA「わかりました。協議会会長。必要なら簡易無線でCブロックと交信可能です。スキサカビル屋上で無線要員が待機してます。」
Cの滝口、落合が約束通り派遣してくれたのだ。発生より一時間以上が経過していた。今頃、どこのブロックでも上へ下への大騒ぎだろう。 「有難うございます。了解しました。」こっちも指定避難所本部が機能するようを急がなくてはと、Bブロック要員に無線を持たせて役所へ送り出した。

当初予想の3倍の以上の時間がかかっている。それでも良くやっていると会長は思った。
本部の机には、会長のBブロックから持ってきたPC2台とCブロックの2台に学校のPCも用意され起動していた。ここまで、2時間以上が経過している。校庭には5つのテントが張られている。各ブロックから学校へ向かってくる人については、要介護者等弱者、家が倒壊したりマンションに居れなくなった人達と限っているが子供や生徒もいる。それ以上に、夜になって電気が消えた真っ暗な部屋に留まれなくなったり、余震の不安から外に出てくるかもしれない人達を各ブロックが捌いてくれることを祈っている。それでなくても各ブロック町会へ加入していない人達や路上生活者に対する受け入れ、ペットについてもはっきりとした結論は出せないまま地震が起きてしまった。春日区最大の指定避難所ともなれば受け入れる人数も多く、水や食料の問題ももっと早く対処しておけばよかったと悔しがる向山である。

訓練は、一旦ここまでとする。その後の訓練については、最初に行う訓練を検証して次のシナリオに活かして行きたい。発災当初から避難所設立までは、相当の時間を必要とすることから、当初から、避難者カード、避難所各班結成といったことは時間の経過の中で、収容が落ち着き、協力者が増えた段階で避難所設立に向かって行動できるのではないだろうか?

*学校関係者及び近隣町会や避難者で、仮のリーダーと補佐役を5組程度選出。直ぐに、各班担当者を決め次第班編成を行うようお願いする。(区災害対策本部への第一報の内容)避難民の実態・学校が担う多様な機能予測・近隣状況・支援要請・今後の避難民増について・次回連絡。各ブロック災害本部との相互通信環境確保。

*当面の各班のリーダー・サブリーダー・コーディネーター・班員を選出。リーダー補佐・本部との意思疎通といった役目説明。当初の行動原則は、安全第一であり非常事態において無理があることが予想されることから、そのうえで出来ることの最善を尽くすのが限界であり、間違いやミスを責めるのであればリカバリーに専念して前に進むことを説明する必要がある。以上を理解したうえで協力をお願いする。

*文科省が発災時に生徒を学校から帰らせない、企業の社員も帰らせないと発表があってから、子供達に加え要援護者等弱者も引き受ける覚悟が出来たとも言える。弱者が大勢来れば、4年生から上は決して弱者とは言えない状況になることも理解していて、副校長に渡した静岡ハグなどを改良して、学校でも教師と上級生で訓練してくれているようだ。

前回の地震では、町や学校に帰宅困難者が溢れたが、この町では、町会員以外の全ての人にも支援者として各ブロックに協力してもらうよう広報と指示を徹底していく。要するに、各避難所に帰宅困難者が直接学校へ来ないよう取り決める必要がある。 *あくまでも、訓練のシナリオ作成のたたき台としてご利用ください。まだまだ、足さなければならない会話や挿入しなければならない重要な部分があると思います。それは、各地域の事情や組み入れたい訓練内容によって変えてください。

学校の使用に関するルールを、協議会や町会に繰り返し徹底して告知してもなお、当日に、学校を目指す避難者が居るだろう。避難してきたものを受け入れないことは出来ないが、受け入れについてのルールの徹底と広報が望まれる。特に、帰宅困難者についても、地震の大きさに驚き一時的に学校へ避難してくる者の中にも、避難所に協力する者、会社に戻る者、地域の災害対策本部に協力する者、帰宅しようと帰り道の役所や広域避難所を目指す者といったように様々である。協力する者も比較的短期間から中長期協力するものまで様々である。全電源喪失、交通網途絶となれば、児童を引き取りに来れない親も出てくる。たとえ、学校までたどり着いたとしても帰れるとは限らない。

今回の訓練は、文京区避難所マニュアルに一切記載されていない発災から小学校避難所本部立ち上げまでを重点に訓練を行う。時間的に考えて避難所本部開設前の混乱を収拾しながら、仮の本部や仮の各班を編成するまでと思っています。

「他」イラスト

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