12.Cブロック避難所ブラインド訓練実施計画(案)
2011年11月14日
Cブロック避難所ブラインド訓練実施計画(案)
- 計画訓練統括責任者
訓練計画立案係り・訓練統制の情報伝達と事前配布係り・参加者の活動観察係り・初めての訓練における事前情報伝達要員(全くの無通告で混乱を避けるための要員) - 参加者側責任者(リーダー)
避難所本部・総務・通信・周辺被害情報・緊急案件・避難誘導及び要援護者搬送・各行動班結成 - 訓練に組み入れていないが、必要な期間や組織としての役割を受け持つ者や代役、指定避難所本部、警察、病院、自衛隊、区役所等
- 統括、統制側の訓練に対する習熟度、参加者の訓練に対する意識や習熟度考えた場合、統括、統制側の要員が参加者を兼ねることで訓練が進行するように配慮しなければならないだろう。統制側といえども災害を熟知しているとは言えないことに注意。
- 際の地震を想定した場合、Cブロック内で様々な事象が同時多発的に起きることから、周到な準備が必要であるとともに、訓練実施状況の監督と指導や助言・監視・記録撮影が必要。 * 訓練評価と次回へのフィードバック
Cブロック定例会において、被災者の集結とコントロール・被災者から本部協力者を選出・火災監視及び消火活動・避難誘導及び搬送・総務班・通信班の設置訓練と行動各班結成までを机上において訓練する。その為の内容について最終検討を行う。災害対策業務、災害対応の在り方、被害想定ができるといった状況判断、状況による臨機応変な対応、住民や防災関係諸機関の動きといったことへの理解度を深める。
シナリオ1計画側情報提供
首都直下型M6以上の地震発生が発生しました。揺れは収まりましたが甚大な被害が予想されるので、安全を確認してから一旦外へ避難してください。(外へ避難する場合に、電気、ガスだけでも元栓を締めてから避難して欲しいが、直ぐに全電源停止と送れて停止する場合があり、全てで行なえると思えない。)この場合は、避難所本部員へ正直に伝えることが必要だが、できれば建物の外へ出た時点で周囲に協力を求めるといった事項を列挙。当然、火災発生についての対処も考える。
参加者側行動(自身の安全確保、周辺状況の把握、初期消火体制、本部へ移動開始)
- 周囲に出てきた人をまとめてもらい、落ち着かせてから一緒に避難所本部へ来てもらうよう指示してから本部へ向かう。
- 集まった人達は周囲に火災が発生していないか最大の注意をはらってもらい、発生している場合は、投げる消火剤、消火器、水の確保、バケツ、本部伝達といった行動に移ってもらう。 *ガス、電気の元栓を閉めたか確認し、閉じ込められている人が居るか見回りをする。
事前の決定事項
- 参加者が外へ出て身内に連絡する場合は、携帯の伝言ダイアルと統一。
- 町会、商店会、自主防災組織メンバーは、自身の安全を確保したら、外へ出て災害の規模を判断して避難所本部設置予定場所へ集まる。
シナリオ2計画側情報提供 東京都内は全電源停止の可能性が大きいため、電源停止を視野にいれた準備を行ってください。役所、消防、自衛隊、警察は直ぐに来られませんので、避難は困難を極め長期化することを考えて行動してください。
参加者側行動(非常消火活動配備体制、本部初動配備体制、情報連絡体制)
- 本部設置予定場所に到着した人の中から、本部設置に必要な資器材の所在や持ち出し手順を知っている人を仮リーダーとして本部設置準備を開始する。最初に投げる消火剤等初期消火に必要な資材を優先する。
- 常に火災発生状況を把握することを念頭においての行動とするため、火災への見張り、情報収集専門の係を置く。高層ビル屋上に無線を所持して2名ほど派遣する。
- 本部設置中も避難してくる人達が増えるので、本部周辺に落ち着いて集まってもらう。
- 集まった人の中から協力者を選出する。本部員、各班班長、コーディネーター、班員。
- 高齢の役員経験者は、本部、リーダーの指示が円滑に行われるよう補佐し対策本部設置に協力する。ある程度の人が集まった時点で適切なリーダー候補が居たら選出する。Cブロック拡大地図張り出し等の掲示を行う。
- リーダーは、指定避難所へ派遣する2名を選出。一人はPCに習熟した人でもう一人は体力に自信がある人を学校へ向かわせる。学校とは無線連絡を基本とするが、不通の場合はPCによる連絡を試みる。これには、学校とCブロックとの間で通信できるよう事前の作業が必要になる。無線、PC、伝令といった指定本部との連絡を確実に行う。
- 要援護者、負傷者等災害弱者を指定避難所へ搬送する準備を開始する。リヤカー、車いすを用意。(緊急避難、搬送体制)
事前の決定事項
- 自主防災、町会、商店会役員は、資機材の所在や本部設置手順を普段の訓練や事前机上訓練である程度熟知しているものとする。
- 防災組織員等が持ち込むノートPC及び各種電源、ワイファイといった必要な物の所在確認と当日の資器材持ち出し手順の確認といった考慮すべき事項を列挙。
指定避難所へ避難誘導するための準備 要援護者、負傷者、高齢者、妊婦、幼児の家族、付き添い、本部誘導員、倒壊家屋の家族、一般通行人、外国人といった役割で学校へ避難行動を開始する。
Cブロック机上訓練
配布資料、実施要領、参加者の対応要領、Cブロック拡大地図、ホワイトボード、無線機(携帯で代用)、サインペン、災害対応記録用紙、メモ用紙
今回の訓練がCブロック、湯島小学校指定避難所運営協議会の自己目的化にとどまらず訓練結果が防災力の向上や減災に活かされ、文京区住民としての防災対策、防災計画、災害対応マニュアル作成へ繋がって行くことを目的とする。今回は、指定避難所本部開設を主に、ブロック本部開設も視野に入れた訓練だが、段階的、継続的にテーマや前提条件等を変えたりして災害時被災支援者による行動各班の訓練へと発展させて行きたい。
そのためには、現段階での住民意識が行政に頼っている現状を変えるべく、激甚災害発災時の防災関係行政の動きをはっきりさせ、住民の危機意識を高めるとともに自主防災といった危機管理意識を喚起する啓蒙を行って欲しいものである。来年には、文京区役所の防災訓練があるようだが、実際の災害を想定した訓練が行われ、ブラインド型訓練ノウハウの習得と蓄積といった新しい訓練形態で行われるか区民サイドとして訓練を見学するつもりです。よもや従来型の訓練の範疇を出ないといった税金の無駄や非現実的訓練にならないことを祈るばかりである。